【登壇報告】2019年度第4回JTF翻訳セミナー「製薬・治験翻訳の道しるべ」

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こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。

更新がすっかり滞っていましたが、簡単にセミナー登壇のご報告をしておきたいと思います。

JTF翻訳セミナーに登壇いたしました

12月11日にJTF翻訳セミナーに登壇いたしました。分野横断型と違って医薬の分科会であること、複数人のパネリスト形式ではなく単独での登壇、さらには繁忙期である年末開催もあって、そこまでの大人数は集まらないのではないか...というのが当初の見込みでしたが、蓋を開けてみれば、まるで想定外でした。最終的に85名ほどの方がご参加くださり、何よりも反響の大きさに登壇した本人が一番驚いています。素晴らしかった、感激した、と声をかけてくださった方。宝の山のような情報をいただけた、と喜んでくださった方。改めて、参加者の皆さまと準備に奔走してくださった事務局や理事の皆さまに心より感謝申し上げます。

セミナーの前後や懇親会でも多くの方とお話できたと思います。その中で「私も昔、似たような状況で悩んでいたなぁ」と懐かしく思い返すこともありました。仕事を受注できるようになり嬉しい反面、依頼はできるだけ断りたくない、でもそうすると勉強の時間が減ってしまう...と悩んでいる方。特許翻訳と治験翻訳の両方を勉強していたけど片方に絞って頑張る、と決意を語っていた方もおられました。

実は私にも、医薬翻訳と並行して特許翻訳も手がけていた時期があります。もともとは特許翻訳を学んでいたので。でも、やはり両立は大変でした。いずれはどちらかを選ばないといけないなぁと思っていたところに、図ったように明細書と医薬案件の依頼が重なり、私は医薬を選びました。以来、特許の仕事は請けていません。

また、駆け出しの頃の私は、調べ物にも訳出にも見直しにも、要するに何をするにも人の3倍も4倍も時間がかかるのが常でした。それでも自己投資の時間は削ってはいけないと強く思っていたので(決して褒められたことではありませんが)ひどい寝不足のまま勉強会やセミナーに参加するようなときもありました。

翻訳者や学習者の皆さんが抱えている悩みは、きっと誰もが通る道なのだと思います。活路は人それぞれでしょうが「あのとき頑張っておいて良かった」と思える時期がやってくるはずですし、そうなれるように気を抜かない、手を抜かないことも大事なのではないかと思います。

当日の構成をどうするかは随分悩みました。普段の授業と違って、さまざま立場の方が参加するセミナーです。勉強中の方、すでに医薬翻訳者として稼働している方、ベテランさんや他分野の翻訳者さん、法人で営業をしている方にも「勉強になった」「楽しかった」と思っていただけるように工夫したつもりです。後日の感想やアンケートを拝見する限りは好評だったようで安心しています。スライドには載せず口頭で話しただけの言葉を引用して「とても共感した」と書き送ってくださった方もいて、伝えたかった内容はきちんと届いたのだと嬉しく思いました。

JTFのサイトにも報告文が掲載されています。改めて、ありがとうございました! journal.jtf.jp