こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。
フリーランスで長く活躍を続ける人には共通する特徴があるように思います。同じように、残念ながらいつの間にか消えてしまう方たちにも一定の法則があるような気がしてなりません。もちろん個人の体感で、全員に当てはまるわけではないと思いますが。
第1のフェーズは、自分にとって必要なだけの仕事(収入)を得るために頑張ります。自分のことだけ考えていればよい時期です。目的を達成するために、どれだけ集中して努力し、経験と実力を積むことができるか、このあたりがポイントではないかと思います。
つづく第2フェーズ。第1フェーズで得た仕事(収入)を5年、10年、20年と長く維持していくための時期です。ここでは自分への投資を惜しまず、成長を続けることに貪欲であり続けることが大切です。「維持」と書きましたが、維持ではダメなのです。常に挑戦する気持ち、攻める姿勢がないと、維持すらできなくなります。尤もこれは全期間を通じて欠かせません。実力のほかにも、多少の営業力であったり、総合的なビジネススキルであったり、さらにはその人自身の人柄や生き方なども大いに影響すると思います。
おそらく最も意義があるのが、第3のフェーズでしょう。あまりに有名で、わざわざ書くのまでもないと思うので、ここでは省略しますが...
多く場合には、第1フェーズから第2フェーズの移行ができず、進路変更を余儀なくされます。別の分野や業種に転向する方、パラレルキャリアを模索する方など、さまざまです。私と同じくらいの時期にフリーランスになり、同じようにセミナーや勉強会に参加して頑張っていた方たちの多くは、数年で会社員などに戻っていました。フリーランスを続けることだけが正義ではないので、これはこれで賢いやり方なのだと思います。撤退したほうが幸せになれると思ったら、ためらわずに舵を切るべきです。会社務めを続けながら翻訳を続けるなどして複数の収入源を確保するという選択肢も、大いにありなのだと思います。私には当てはまらない道でしたが...やり方は人それぞれです。
それではまた。