こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。
自分のためにすることには、どこか限界があると言われています。
たしかに私自身が「素晴らしいな」と思い尊敬する方たちは、惜しみなく与えてくださる方ばかりでした。翻訳者になるまでの間も、翻訳者となってからも、力になってくださった方にお礼をしたいと申し出ても、決して受け取ってはくださいませんでした。どなたも「そんなこと気にしなくていい」「自分がしてもらったことをしているだけ」と仰るのです。「お礼は、あなたが上手くいくこと」「葉書の1枚でもくれればいいよ」と言われたこともあります。
つまりは、恩返しではなく恩送りなのだ、と。
利他主義ともいいますね(あまり好きな言葉ではありませんが...)。
以前は、恩送りと言われても全くピンときませんでしたし、何をどうすればよいのか、思い付きもしませんでした。ようやく最近になって少しわかるような気がしています。
自分のためよりも、ほかの人のためにと思うほうが、大きな原動力になる。だからこそ頑張れる。そうしているうちに、何故か、もっと大きな結果になって返ってくる。
言うまでもなく、見返りを期待したニセモノの「あなたのため」では実りません。その辺りは、きちんと見られているのだなと思うと不思議です。
つまらない出来事に気が滅入りそうな日もありますが、応援してくださる方や、助けとなってくださる方のためにも、原点は忘れずにいたいと思います。
それではまた。