こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。
「翻訳者になるには資格も学歴も必要ありません」
これは事実なんですが、私が言っても説得力がないようです。
「自分だけの強みをもってください」とお伝えしても
「私にはバックグラウンドがないし...」と諦めてしまう方がいます。
ですが、語学系の出身でも理系と遜色ない知識を身につけて第一線で活躍されている医薬翻訳者さんは実在します。その裏には相応の努力があるわけですが。
反対に、もちろん全員に当てはまる訳ではありませんが、立派な国家資格を持っているのに、今までのやり方や考え方を変えることができずに苦労されるケースも多々あります。
語学力だけは絶対に必要です。こればかりは避けて通れません。
そのほかに持っているものがあれば存分に生かせばよいのですが、無いからといって、がっかりする必要はなくて、無いなら無いなりのやり方を考えればよいだけの話です。資格や学歴は、あればあったで非常に有利なのも事実ですが、ないからといって可能性が閉ざされるわけでもありません。あってもなくても、同じ土俵で戦えます。
大事なのは、まずは一歩踏み出すこと、守りに入らないで負荷をかけ続けること。素直に聞く耳を持ち、楽しみながら成長を続けていける人であれば、スタートがどこであっても最終的に同じ場所にたどり着けるはずです。
思うに「素直さ」が一つのポイントではないでしょうか。鵜呑みにするのがよいという意味ではありませんが、成長の過程では自己流が最大の敵だと思います。
それではまた。