お客様の悩み、納得できる成果物を得るには

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一般論ですが、在宅のフリーランス翻訳者は、必ずしもソースクライアント(製薬企業・医療機器会社)や医師・研究者の声を汲んだうえで翻訳作業に取り掛かれるとは限りません。間にはエージェント(翻訳会社)が介在するからです。お客様は翻訳会社を窓口として仕事を依頼し、細かな要件があれば伝えます。翻訳者は翻訳会社から委託を受けますが、メールのやり取りだけで完結する仕事がほとんどです。

 

私の場合はすこし特殊で、打ち合わせから同席するなどお客様に近い位置で仕事をする案件もあります。お客様が本当は何を求めているのか、理解しやすい立場にいられるのはとても幸運です。ただ、こういうケースは非常に稀とも聞き及びます。

 

また、メディカルライターの仕事では大学病院や個人医院の取材もあります。現場の声やトレンドを肌で感じることができるため、それぞれの仕事が相乗効果で役立っています。

 

ところで、翻訳会社の内部でクライアントと折衝して案件を取りまとめる立場にある人をコーディネーターといいます。これも一般論ですが、コーディネーターは翻訳者になりたい初心者が業界経験を積む登竜門として活用される職業の1つです。

 

これ、おかしな慣習なんですよね。

 

つまり大半のお客様は、そうとは知らずに素人に近い新人に相談をしているのです。果たしてお客様の要望が「正しく」翻訳者に伝わっているのか、とても心配です。

 

発注者からは「どこに頼んでよいか分からない」という声をよく聞きます。取引実績のある翻訳会社はあっても、どこか満足とは言えない。翻訳ってこんなものかとモヤモヤしながら「他にいいところはないのか、でもどう探せはよいのか」と悩まれる方が多くいらっしゃいます。直接お会いした方には注意点や見分け方などをお伝えしています。とても喜ばれています。

 

間違いなく言えるのは、納得のいく成果物を得たいのであれば、個人翻訳者や翻訳者グループに依頼するのが最も確実で信頼できる方法です。個人翻訳者だから大手企業と委託契約を結べないなどということは、ありません。

 

何でもそうですが、顔の見えない相手との取引は危険です。満足でき納得できる成果を手にしたいのであれば、必ず顔の見える相手と仕事をする。これが基本ではないでしょうか。