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そのとき

もっと大変な経験をされた方が多い中、不謹慎な内容でしたらごめんなさい。

 

あの後しばらくは「あの時どうしてた?」と聞き合うことが多くあったように思います。

 

私は確定申告のために所管の税務署に向かっていました。開業届を出したばかりの年で、まだ電子申告には切り替えてはおらず、税務署でアドバイスを受けながら書類を作成するつもりでいました。

 

期日が近いこともあって税務署は大混雑です。会場の中も外も長蛇の列でした。

 

20分ほど並んでようやく入り口というときに、なにか嫌な予感がして書類をもう一度確認すると、前日に確認したはずの支払調書が入っていませんでした。 

 

普段なら絶対にこういうミスはしません。その日に限って...ありえないことでした。

 

混雑した会場から外に出た瞬間でした。

 

立っていることができず、壁か何かに手をついてしゃがみこんだと思います。

 

しばらくして近くでざわつく声が聞こえてきました。数人が道路に集まっています。見ると、遥か上では高層ビルの最上階が弓なりに大きく揺れていました。折れそうなくらい。でも折れない。あの中にも人がいる。

 

研究室時代に、五葉山に用があって大船渡市に立ち寄ったことがあります。研究対象であった菌類の採集をする目的でした。諸々に行き詰まって出口が見えず辛かった当時。「研究?すごいね。この間も〇〇大学の学者さんが来たんだよ。頑張ってね。」何気ない言葉がとても暖かく支えでした。このときのサンプルのお陰で、後々に突破口が開け、無事に論文を書き上げることができました。再訪したいなと思いつつ、まだ行けていません。

 

沢山の人に支えられて今があります。

 

私も、私にできることをしていきたいと思います。

fukko.yahoo.co.jp