日本語での発信力を高めたいあなたに贈る、親指シフトのススメ

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多くの文筆家に愛される親指シフトをご存知でしょうか。作家、ライター、ブロガー、翻訳者など、毎日大量の日本語を書く必要がある方にはぜひおススメしたい入力方式です。

おススメする理由

親指シフトは富士通が考案した配列規格のひとつです。NICOLAとも呼ばれています。日本語に最も適していると言われ「指がしゃべる」との異名をとります。

親指シフトの生産性はローマ入力の1.7倍、かな入力の1.3倍と言われています。文字あたりのストロークが少なく、疲れにくいという利点もあります。また、無駄な動きがないため、効率よく打鍵することができます。キー操作に気を取られずにすみますから、思考に集中でき、しかも、思考と同じ速さで文字化できる点が、最大の魅力でしょう。

親指シフトを使うには?

  1. 専用キーボード+日本語入力ソフトウェア Japanist 2003(富士通)
  2. 一般キーボード+親指シフト化できるエミュレータ

どちらがよいかは好みによりますが、汎用性の観点から、個人的には 2 のパターンをお勧めします。もちろん専用キーボードを好む愛好者も多くいらっしゃいます。

後者の場合は、親指シフトに適したキーボードを選ぶとよいでしょう。スペースキーと変換・無変換キーがバランスよく配置されているものが、使いやすくお勧めです。REALFORCE(東プレ)、Happy Hacking Keyboard(PFU)、キネシス エルゴノミクスキーボード(Kinesis)などが好まれています。

エミュレータも複数あります。Windows用であれば、やまぶきR、やまぶき、親指ひゅんQなど。Mac用には、Lacaille、Karabiner、TESLAなどが代表的です。基本的にはエミュレータを常駐させることになりますが、USBで持ち運べるタイプもあり、出先で親指シフト化したい場合などに便利です。

コアなファンが多いのも特徴

2014年に「昭和の犬」(幻冬舎)で直木賞を受賞した姫野カオルコさん。受賞者会見の大半の時間を費やして親指シフトについて熱く語ったという逸話は、愛好者の間ではあまりにも有名です。姫野さんは専用キーボードを使っています。

www.sankei.com

経済評論家の勝間和代さんも愛好者のひとり。勝間さんは専用キーボードではなく、親指ひゅんQというエミュレータを使っています。また、orzレイアウトといって、親指が不自然にたたまれず自然に手を開いた状態で打てる配列方式を普及された方でもあります(orzレイアウトの考案者はものくろさんと仰る方です)。

親指シフトと私

私が親指シフトに出会ったのは2013年でした。まだ歴4~5年ほどですが、その魅力に取りつかれ、もう絶対に手放せない存在になっています。

そもそも私は英訳者(日本語から英語に翻訳する翻訳者)でした。ところが、だんだんと和訳の依頼もいただくようになり、少しずつ和訳にも対応するようになりました。

ここで問題が発生します。

和訳は、英訳よりも時間がかかる。つまり単位時間あたりの利益効率が悪い。

原因を探ったところ、幸いにもスキルの問題ではなく、タイピング速度がネックであることが判明しました。

英語を打つには1文字1ストロークですみますが、日本語は1文字2ストロークを要する場合がほとんどです。ざっくり言って倍の時間、倍の労力がかかります。

ですから和訳では、書きたいことが頭の中に溜まっているのに出力が追いつかず、非常にもどかしい思いをしていました。かといって、高速で手を動かせば一時的には対処できても、手首への負担などを考えると、長く質の高い仕事をしていくのに適した方策とは思えせんでした。

この問題を解消するために行きついたのが親指シフトでした。

その前にかな入力にも挑戦してみましたが、こちらは見事に挫折しました。不自然なキー配列がどうしても体になじまなかったためです。

ですが、親指シフトは違いました。1か月もたたないうちに身に付けることができ、気持ちよく日本語を綴ることができるようになり、作業効率も利益効率もすべて問題解決し、現在に至ります。

ありがとう、親指シフト!!

 

親指シフトの習得方法などは、また後日、別エントリーで紹介したいと思います。