読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

予防医療に医療費削減効果はあるのか?

f:id:mw-yamana:20170115211605j:plain

こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。

 

気になる見解です。予防医療を推進し、健康寿命が延伸されたとしても、国の医療費削減につながるかどうかは、少なくとも現時点では不透明であるのだとか。科学的根拠がないとする米国の例がThe New England Journal of Medicine誌で紹介されています。

Does Preventive Care Save Money? Health Economics and the Presidential Candidates

とはいえ、予防医療、予防医学はまだまだこれからの領域です。

yobolife.jp

当たり前ですが、効果がある確証がないから、すなわち研究は無駄、しなくてよいということにはなりません。研究はそもそも、短期的に効果を発揮できる類のものではありません。ところが、現行の保健医療システムの枠組みの中では予防医学というジャンルへの理解が薄く、科研費等の予算も付きにくいのだとか。病気になってから治すための研究開発ばかりに注力するのでなく、病気になる前に予防を目指す研究にも、しっかりと人員と予算を割いてほしいですね。そのためにも、できるだけ沢山の人に予防医学の可能性と重要性を知ってもらいたいと思います。

昨年11月に、がんの予防研究の実用化に向けて現状と展望を話し合うキーノートセッション「がん予防が切り拓く新しい社会」を取材しました。いま、研究者の間では、まだ日本では行われていない「先制医療」、すなわち、正規の薬を使ってがんを予防していこうとする予防医学に注目と期待が集まってます。

たとえば大腸がん。がん検診は早期発見には役立ちますが、大腸がんになった後や前段階であるポリープ(腺腫)ができた後でないと、発見ができません。先制医療では、個人の遺伝子を調べて、大腸がんになりやすい遺伝子をもった人にはポリープができる前から予防に効き目がある薬を飲んでいただき、大腸腺腫や大腸がんを防いでいくことを目指しています。

 

取材記事は医療従事者専用サイト「エムスリー」に掲載されています。アカウントをお持ちの方はぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。

genome.m3.com