翻訳者になりたいという方からよく寄せられる質問のひとつに「地方に住んでおり通学できないため通信教育を探しています。どこがよいでしょう?」というのがあります。
私自身は通信講座の受講経験がありません。それよりも、可能であれば多少無理をしても通学を、とお勧めしています。やはり直接教えをうける通学に代わる学びはないと考えるからです。都内での半年間の講義に栃木県から片道3時間かけて通っていらした方を知っています。お子さまもいらっしゃる主婦の方と聞いています。地理的に毎週の通学は難しいとしても、通信講座と並行して単発のセミナーなどを積極的に活用するとよいと思います。東京で開催される半日セミナーに九州から参加したという方にお会いしたこともあります。内容は吟味する必要がありますが、時間とお金をかけてでも行く価値のある場は必ずあります。
大事なのは手段ではない
もうひとつ忘れてはならないのが「どこに行ったから」「何をしたから」必ず翻訳者になれる訳ではありません。なれる人は何をやっても最終的に目標を達成しますし、なれない人は何処に行っても何をしても...という傾向があります。両者の境目は、ひとえに「やりとげる」意思と、そこからくる行動力にあるように思います。
稼げるプロになるための速習7則
すこし話は逸れますが「ダン・ケネディ流 稼げるプロになるための速習7則」がありますので、ご紹介しておきます。翻訳に限らず起業を目指す方に役立つ法則です。
- 業界紙・専門誌のバックナンバーを最低1年分読むべし。
- 業界紙・専門誌の広告に問い合わせを出すべし。
- 当該分野の第一人者、成功者、有名人を探すべし。
- 「大御所」たちの書いた本を探すべし。
- 業界団体やクラブに参加すべし。
- ワークショップ、セミナーに参加すべし。
- 周到な下準備をすべし。
通信講座を探しているという方も、まずは複数の業界誌に目を通してみてはいかがでしょう。口コミはありがたい情報源ですが「その人にとって」良かったにすぎません。万人に「よい」ものなど存在しません。自分に合うかどうかを判断できるのは自分だけです。
自分を知り、業界を知り、ライバルの動向を知り、その上で自分の頭で情報を吟味する。そういった能力もとても大切だと思います。
それではまた。