受動喫煙による肺がんリスクは、科学的に立証されています

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こんにちは。メディカル翻訳者&メディカルライターの山名文乃です。

 

受動喫煙で肺がんになる危険性が高まることは、科学的にも明確に立証されています。これは、メタアナリシスといって、最も信頼性の高い研究手法で導き出された事実です。

 

www.ncc.go.jp

JTはこれに反論していますが、国立がん研究センターは「受動喫煙による肺がんリスクは科学的に明確な結論」であると、二度にわたり見解を発表し、繰り返し呼びかけています。

 

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このほか、まだ完全には科学的根拠が出そろっていませんが、喫煙による大腸がんのリスクも「ほぼ間違いない」と考えられており、これを証明するための研究が進められています。

いうまでもなく、がんは日本人の死因トップです。なかでも大腸がんと肺がんは、罹患数・死亡数とも上位を占めています。

ただでさえ医療費や年金の財源が足りないとされるなか、受動喫煙でがんのリスクが高まれば、個人が支払う医療費のみならず、国が負担する医療費も高騰して財政を圧迫しかねません。以下は個人の見解ですが、さらに思い切った増税や、分煙対策が不十分な店舗等へのペナルティー等を検討してもよいのではないでしょうか。実際に、表向きは分煙がうたわれていても、空調システムなど設備が古く禁煙側にも煙がただよってくるケースもあれば、会計など必ず通過する場所が喫煙側にある店舗もあります。禁止されている区域での路上喫煙も後を絶ちません。

そして、JTの例に限らず、医療や健康に関する情報はとくに根拠があやふやなものが多く、残念でなりません。医療従事者の責務は、正しい情報を、できるだけ分かりやすく発信することです。そして私たち一人ひとりも、インターネット上に氾濫する幾多の情報のなかから本当に正しい情報は何か、信頼できる情報源はどこなのか、見抜く目を養う必要があります。いまは、自分の健康を自らの手で守っていかなくてはならない時代です。